モッタイナイキッチン TOP > WAKERU NEWS NETWORK > 賢く災害対策! ローリングストックで非常時の食料を食品ロスから守る

Wakeup news network

賢く災害対策! ローリングストックで非常時の食料を食品ロスから守る

■「ローリングストック」で、家庭で無理なく備蓄する。

2011年3月11日は、仙台市民にとっても忘れられない東日本大震災の日です。あの日からしばらくライフラインが途絶え、激しい余震が続く中、ラジオやSNS等からの情報を頼りに不安な日々を過ごしました。また物流が滞り、スーパーやコンビニエンスストア等で長時間行列に並んだのにわずかな商品しか手に入らず、食料や飲料水の確保に苦労された方もいるのではないでしょうか。私たちはあの日々の経験を教訓に、日常生活について見直したことが多くありました。食料の確保に困った方の中には、非常食の備蓄を見直した方もいらっしゃるでしょう。

ところで非常食の備蓄で注意しなければならないのが、賞味期限切れです。非常食は長期保存が可能なために普段目の届かないところにストックしがちで、気が付いたら大幅に賞味期限が切れ、やむなく廃棄したというケースは少なくありません。これでは家庭からの食品ロスをますます増やしてしまうことになります。
そこで試したいのが、「ローリングストック」という備蓄の手法です。これは、食料を「非常食」として手つかずのまま長期保存しておくのではなく、日常の食生活の中で使用している食料を少し多めにストックしておき、消費したら補充を繰り返していくものです。こうすることで家の中には一定の食料が蓄えられ、いざ災害が起きたらストックの食料で乗り切るのです。
ローリングストックを取り入れることで、長期保存後の賞味期限切れのリスクを減らせるだけでなく、あえて非常食を購入するという手間や費用が省ける、非常時でも普段食べなれた食材で食事を楽しむことができる、というメリットもあります。

■ローリングストック、何をどれぐらい備蓄したらいいの?

▲農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」より

では実際に、ローリングストックでどれぐらいの食料を備蓄しておけばよいのでしょう。上の図は、農林水産省によるパンフレット「災害時に備えた食品ストックガイド」による大人2人×1週間の備蓄例です。備蓄しておく日数は、支援物資の到着の遅れや物流機能の停止を考慮して、最低3日~1週間程度がよいとのこと。備蓄する食料は、エネルギー源となる主食、たんぱく質を摂る主菜、ビタミン・ミネラル・食物繊維等を摂る副菜・その他のそれぞれを用意します。

なぜこれだけバラエティ豊かな備蓄が必要かというと、災害直後は炭水化物ばかりの食事に陥りがちで、栄養バランスの偏りが原因で体調不良を起こしやすいからです。たんぱく質は肉や魚の缶詰等、ビタミン等は日持ちする野菜や野菜ジュース・乾物・ドライフルーツ等を取り入れて、栄養バランスのとれた備蓄を確保することが大切です。
また食料を選ぶ時に考慮したいのが、普段の食生活になじむものを備蓄するということです。料理をする世帯では、常備菜や乾物を多めにストックしておくと普段から消費しやすくなります。逆に中食が多い・料理をしない世帯は、いつも食べている必需品を中心に、レトルト、フリーズドライ、カップラーメン、菓子、非常食等を用意しておくと、非常時でも日常の食生活に近づけることができます。

■備蓄した食料は定期的に“棚おろし”して食品ロスを防ぐ。

家庭備蓄が整ったところで、ひとまず災害への備えについてはひと安心。ただし、備蓄した食料を賞味期限切れにしないためにも、備蓄した後の賞味期限の管理は大切です。備蓄した食料は、例えばインスタントラーメンなら数カ月、乾燥パスタは数年等と種類によって賞味期限がバラバラです。以前、WNNの中で紹介した『キッチンの棚おろし&整理収納で、食品を捨てずに使いきろう。』にも掲載しましたが、常温ストック品は3カ月に1回程度“棚おろし”をして、賞味期限の近いものをチェックし、早めに使いきる工夫をすることをおすすめします。

備蓄した食料は、普段からどんどん消費し、消費したら新しく買い足しておくことを意識して生活してみましょう。日常での食生活の中ではもちろん、悪天候や体調不良等で買い物に行くのが難しい時にも積極的に活用してローリングストックを習慣化させておけば、いざという時の非常食に困らず、備蓄した食料を食品ロスから守ることができます。

pagetop