モッタイナイキッチン TOP > WAKERU NEWS NETWORK > 毎日記録するだけで食品ロスが減るって本当?! ~仙台市での調査を参考に~

Wakeup news network

毎日記録するだけで食品ロスが減るって本当?! ~仙台市での調査を参考に~

■家庭で起こる食品ロス、どうしたら減らすことができますか?

日本で発生している食品ロスの総量のうち、ほぼ半分が家庭から排出されています。その原因は、大きく分けて3つ。買いすぎなどが原因の「直接廃棄」、作りすぎなどが原因の「食べ残し」、そして食べられる部分まで捨ててしまう「過剰除去」です。

こうした家庭からの食品ロスを減らすには、私たち消費者一人ひとりの意識が変わるとともに、家庭の中で食品ロス削減の取り組みを実践することが大切です。では私たちは、家庭での食品ロス削減に向けて、実際にどのような取り組みをすればよいのでしょうか? これについて仙台市環境局が調査を行いました。

■仙台市が行った食品ロス削減に向けての調査結果が参考になります!

平成30年度、仙台市は300世帯を超える市民モニター家庭を対象に、家庭での食品ロス発生状況や発生要因を調べ、今後の削減施策の検討を目的とした調査を行いました。調査内容は、家庭で手をつけずに廃棄した食品・飲料を「手つかず食品」、食事に用意したが食べきれずに捨てた食品・飲料を「食べ残し」として、それぞれの発生量を1週間単位で4週間分、日記形式で調査票「食品ロスダイアリー」に記録するというものです。調査は平成30年10月15日から11月11日まで行われました。

さて、その結果はというと…。食品ロスダイアリーに食品ロスを記入することで、調査対象者の意識や行動の変化が促され、調査1週目と4週目を比較すると食品ロスの件数、重量とも減少していることが分かりました。さらに、調査に参加したことで「食品ロスを減らそうという意識が高まった」と回答する世帯が77.5%となり、具体的な行動の変化もみられるようになりました。たとえば、「食材が長持ちする工夫に取り組む」、「冷蔵庫などの整理整頓を心がける」、「食品の購入・入手量や買い物の回数を減らした」などです。「食品ロスを記録するだけ」で本当に食品ロスが減少する、そして食品ロスに対する意識が変わることがみられました。
ちなみに食品ロスの内容についてですが、「手つかず食品」ではミニトマト、キュウリなどの生鮮野菜が39.2%と最も多くなりました。廃棄理由は「品質の劣化」(59.1%)と「期限が切れた」(24.6%)による理由が全体の8割を占めていました。また、廃棄された手つかず食品の入手方法は、まとめ売りやもらいものの割合が大きいことも分かりました。一方「食べ残し」は副食(おかず類・56.0%)と主食(27.4%)で約8割を占めていました。主食ではごはん、副食ではサラダ・野菜・海藻・豆類の廃棄が多いことが分かりました。食べ残しの発生理由として、子どもがいる世帯では「子どもが食べ残した」、子どもがいない世帯では「作りすぎた・量が多かった」という回答が最も多くなりました。

■仙台市が行った調査を、実際に1週間試してみました!

食品ロス削減を意識しつつ記録をすれば、食品ロスを減らすことができる?! 仙台市で行った調査で使われた調査票「食品ロスダイアリー」が、仙台市ごみ減量・リサイクル情報総合サイト「ワケルネット」からダウンロードできるようになっていたので、筆者が試しに1週間、食品ロスの記録を試してみることにしました。

記録の内容は簡単です。「未使用のまま捨てた食品」と「食べ残した食品」をそれぞれのシートに記入し、1週間の終わりにアンケートに回答するというものです。
我が家(夫、妻、こどもの3人家族)は普段から食品ロスをしないよう気を付けているおかげか、「未使用のまま捨てた食品」はゼロでした。しかし「食べ残し」は、大人が食べるものについては廃棄することはありませんでしたが、こどもの離乳食やおやつを廃棄することが何度かありました。また、廃棄に関して意外な盲点だったのが、コーヒーなど飲料の飲み残しです。毎日数十グラムずつ廃棄しており、1週間で287gの飲料を廃棄していました。普段何気なくキッチンに流していたので、まったく意識していなかったのです。この結果をもとに、どうしたら我が家の食品ロスが減らせるか家族と話し合ってみました。こどもの廃棄分については、食べきれそうな分だけおやつを与えるなど工夫してみること、飲料については飲みきれる分だけグラスに注ぐ、片付ける時に飲み干す習慣をつけるなどの案が出され、今後実践してみることになりました。
実際に1週間記録を試してみての感想は、やはり「食品ロスをしないようにする意識がより強くなった」ということです。シートに記入することで「今日は〇グラム捨てた」と具体的な数字を目の当たりにし、我が家の食品ロスをよりリアルに受け止められるのです。毎日食品ロスの量を記録していると、「できるだけ食品を捨てたくない」という気持ちが日に日に強くなっていきました。
「食品ロスダイアリー」への記録はとても簡単です。皆さんも、試しに1週間記録してみませんか? 我が家の食品ロスの傾向や、どのようにしたら食品ロスを減らすことができるか、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。

pagetop