モッタイナイキッチン TOP > WAKERU NEWS NETWORK > 買い物を楽しみながらごみ減量に貢献できる「量り売りマルシェ」に注目!

Wakeup news network

買い物を楽しみながらごみ減量に貢献できる「量り売りマルシェ」に注目!

■毎月1回、季節の暦に合わせて素敵なマルシェが開かれています

2019年7月23日、仙台市青葉区通町。朝から降りしきる霧雨をものともせず、大勢の人がひっきりなしに出入りする一角がありました。道路に面するガラス張りの会場には、熟したトマトや有機栽培の夏野菜をはじめ、ハム、パン、ジャム、生パスタ、味噌・醤油、そしてみつろうのエコラップと、バラエティに富んだ商品が並んでいました。どの商品も、作り手が想いを込め、時間をかけて丁寧に作られたものばかりです。訪れた大勢の人は、商品を販売する生産者との会話を楽しみながら、好みの商品を購入していました。

このマルシェには、ある特徴があります。それは、販売するすべての商品がパッケージされていないこと。買い手は自分が欲しい量を自分で決めて、持参した保存容器やエコバッグに詰めて持ち帰る「量り売りマルシェ」です。だから「パン1切れ、ベーコン3枚」といった少量での購入もOK。買った食材を食べきる、買い過ぎた食材を冷蔵庫の中で腐らせない、そんなメリットがあります。

■量り売りマルシェは、「ごみを減らしたい」という想いからスタートしました

左から、「アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン」の髙﨑さん、「紫山のごはん会」の佐藤さん、「PLANNING LABORATORY」の渡辺さん

「量り売りマルシェ」誕生の経緯には、3人の女性が関わっています。きっかけは、料理教室「紫山のごはん会」を主宰するフードクリエイター佐藤千夏さんと、大崎市岩出山で季節のハムやソーセージを手作りするシャルキュトリー「アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン」の髙﨑かおりさんが、共同でハムの商品開発を行い、佐藤さんが通町に所有する料理教室の“分室”で商品のお披露目会を行ったことでした。2018年10月に行われたそのお披露目会に、「PLANNING LABORATORY」を主宰するイベントプランナー渡辺沙百理さんが招かれました。

「ブランド立ち上げ当初から、資材の無駄を省いてごみを減らしたい、そのために量り売りでハムを販売したいと思っていました」と髙﨑さん。その想いを初対面の渡辺さんに伝えたところ、渡辺さんはおおいに共感したといいます。「量り売りでの販売は、もともと私もやりたかったことでした。お互いの考えが一致したので、マルシェの立ち上げはとても早かったです」と渡辺さんは振り返ります。
約8ヶ月の準備期間を経て、翌年6月に1回目の量り売りマルシェが開催されました。会場は、佐藤さんの料理教室の“分室”です。渡辺さんの呼びかけで「ごみ減量と量り売りでの販売」に賛同する生産者が集まり、パンやハムなどの定番商品&南高梅などの季節商品を販売したところ、初回にして大盛況を収めました。

国産小麦と白神こだま酵母、季節の無・低農薬野菜を使ったパンを提供する「ecru」。フォカッチャなどの大型のパンは、オーダーを受けてから切り分けてくれます

SNSなどを通してマルシェの開催を告知する際、購入した商品を入れる保存容器やエコバッグの持参を買い手にお願いしたところ、ほとんどの人が容器を持ってマルシェに訪れました。また、各ブースでは生産者が対面で販売しているので、必要量の相談から保存方法、調理法、生産の現場まで、さまざまな話題で買い手と生産者の間に会話の花が咲きました。

さらに買い手は、マルシェで売っている商品をコラボして料理を作る楽しみを発見することもできます。実際に、マルシェで売っているパンにハムをその場で挟んでランチとしていただくお客さんの姿もみられたそうです。

■マルシェの開催をきっかけに、ごみ減量の取り組みが広がっていきます

量り売りマルシェの想いに賛同したお客さんの一人は「買う側としてもなるべくごみを出さないように」と、繰り返し使える木の食品包装「経木」に購入した商品を包んで持ち帰っていました

おいしい食材と賑やかな雰囲気、生産者との会話しながらのショッピング。楽しい要素がいっぱいの量り売りマルシェですが、髙﨑さんらはさらに一歩踏み込んで、マルシェを通してごみ減量に向けた取り組みを広げていきたい、といいます。

たとえば、マルシェで買った商品を入れる袋。さまざまなお店でもらう使用済の紙製ショッピングバッグを集めてリメイクし再利用しようと、実現に向けて準備を進めています。また、今後はマルシェの会場で仙台市が抱えるごみの問題と減量に関するワークショップを開きたい、という想いもあります。お客さんから声をかけてもらえれば、出張ワークショップも開いてみたい…今後の活動に向けてアイデアが広がります。

みつろうを布にしみこませた「KoKeBeeMari」のみつろうecoラップは、食品の保存などに繰り返し使えます。7月のマルシェではecoラップを作るワークショップも開かれていました

今後も量り売りマルシェは月1回、季節の暦に合わせ同じ会場で開かれる予定です。8月は「処暑」の23日、9月は「秋分」の23日、10月は「霜降」の24日、それ以降も暦に合わせて開催予定です。買い物に行かれる方は、ぜひ保存容器や保冷剤、エコバッグなどをご持参の上、おでかけくださいね。

pagetop