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捨てればごみ、ワケれば資源
ワケのある芸術祭「せんだい資源ナーレ」

2018年1月21日(日)に地下鉄東西線仙台国際センター駅2階の「青葉の風テラス」で開催したオープニングトークイベントを皮切りに、1月26日(金)から28日(日)までの3日間、せんだいメディアテーク1階のオープンスクエアを会場に、アーティストによる「資源」を素材としたオリジナルアート作品の展示、ミュージシャンによるライブパフォーマンス、ゲストを迎えての資源トークイベント。そして、せんだいメディアテークの「ワケあり雑がみ部」による雑がみを素材とした市民アーティストによる作品展示やワークショップ、アーティストの藤浩志氏の公開制作など盛りだくさんの内容で開催されました。

せんだい資源ナーレは、仙台市環境局が主催。家庭ごみに混入している「資源」に改めて注目していただくため、捨てればごみとして焼却処理されてしまう「資源」を素材にした芸術作品の展示を中心に、アートという、心と時代と社会に訴えかける表現を最大限活用し、アートの持つ、人々を動かし社会を動かすチカラを用いて、美しく楽しみながら資源に注目していただき資源分別のさらなる加速化を目的とした芸術祭です。

■「うんち」で幕あけ

「うんちは宝の山になるのか?」を考えるオープニングトーク
資源ナーレのオープニングを飾るトークイベントのテーマは、なんと「うんち」
そう、あのうんちです。
どんなオープニングイベントなんだ!と思われるかもしれませんが、ちゃんと資源を考えるトークテーマなんです。 ゲストは株式会社LIXILに勤め、今はケニアで「循環型無水トイレ」の事業化に向け奔走されている「山上遊(やまかみ ゆう)」さん。
山上さんが暮らすケニアのことを知る「ケニアクイズ」から始まって、日本では考えられないようなケニアのトイレや排せつ物の処理事情、その排せつ物=うんちを価値のあるものに変える活動などを紹介していただきました。
呼び方を「排泄物 (Solid waste, Liquid waste)」から「原材料(Solid material, Liquid material」
と言い換え、ゴミの見え方を変えたり、形や色や臭いを変えるだけで、「うんち」や「おしっこ」は原材料にしたりと、興味深い話をたくさん聞かさえていただきました。

トーク後半では、山上さんがLIXIL(旧INAX)入社時の面接官でもあった、東北大学名誉教授の石田秀輝さんにも参加していただき、二人でトークセッションを実施。
山上さんの「トイレ愛」を感じ、資源に価値を見出すことのできる、興味深いトークセッションとなりました。

■「資源」を素材にしたアート展示

捨ててしまえばごみになってしまう、でも、しっかりワケれば資源になるものを素材として、10組のクリエイターがアート作品を制作、展示を実施。
ちなみに、せんだい資源ナーレでは、紙類やビン、缶、ペットボトル、プラスチック製の雑貨など新たな製品素材として再生可能なものを「資源」として設定しました。

自分で作ったポスターやフライヤーなどをちぎって、貼って、コラージュしたイラスト作品や青森県黒石市の「ねぷた」に使われたねぷた絵を再利用した雑貨、せんだいメディアテークの「ワケあり雑紙部」で集められた包装紙の「花」のデザインを活かした「雑がみ植物図鑑」など、クリエイターそれぞれが「資源」に注目して作品を制作。捨てればごみになってしまう、隠れた資源を、クリエイターがしっかりと「分別」し、作品に仕上げていました。
せんだいメディアテークのワケあり雑がみ部では、たくさんの市民が参加し、アート作品を制作し展示。当日は来場者と一緒に作品を制作するワークショップなども実施しました。

■ワケアップキャンパスも活躍「紙のドレス」

ワケアップキャンペーンの中核を担う学生プロジェクト「ワケアップキャンパス」も作品を制作。尚絅学院大学の先生の協力のもと、コピー用紙の裏紙を使った紙のドレスを制作し展示しました。

■オープニングパーティーではモッタイナイレシピによるカフェ出店も

1月26日(金)の夕方にはミュージシャンの次松大助さん、KUDANZさんのライブと、カッフェトムテによるモッタイナイレシピで作った料理の販売を実施。野菜くずを入れたミートボール、砂肝の筋の部分など普段は捨ててしまう食材を使ったパテ、ジンジャーケーキなどを販売。資源を感じるオープニングパーティーとして会場を盛り上げました。
※モッタイナイキッチンではカッフェトムテのモッタイナイレシピも紹介しています【コチラ

■改めて、資源について考えてほしい

せんだい資源ナーレではオープニングパーティーの他、高校生の環境活動を支援する「環境甲子園」の表彰式。俳優でタレントの金子貴俊さん、東北大学名誉教授の石田秀輝さんをゲストにしたトークイベントなど「資源」について考える企画を多数実施しました。

1999年にはじまった、「100万人のごみ減量大作戦」によって、家庭ごみの排出量は順調に減量(資源の分別)が進んでいました。しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災後、家庭ごみに混入する資源物は増加。その後も改善されてきているものの、震災前のレベルにはまだ戻っていません。
せんだい資源ナーレは、改めて、家庭ごみに含まれている「資源の価値・魅力」に、目を向けてもらいたい、という想いから初めて開催されたイベントです。

まだまだ減らせる家庭ごみへの資源の混入。せんだい資源ナーレを機会に、分別がしっかり進むことを願っています。

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